トップ
>
若御料
>
わかごりょう
ふりがな文庫
“
若御料
(
わかごりょう
)” の例文
足利
若御料
(
わかごりょう
)
(千寿王)の宿所には、近くの八正寺ヶ谷の別当屋敷をあてていた。——義貞の家臣は駈けて、まもなく、千寿王をこれへ迎えてきた。
私本太平記:08 新田帖
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
「……このような小むずかしい談合、
若御料
(
わかごりょう
)
(千寿王)にはご退屈らしいの。細川どの。あとは後日としよう」
私本太平記:08 新田帖
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
「ならば、すぐ行け。さきに参った吉良、細川は、
若御料
(
わかごりょう
)
やら親王をお連れ出し申すだけでも手いっぱいだし、たれでもよいと安心できるような秘命でもない」
私本太平記:09 建武らくがき帖
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
鎌倉から救出して連れていた
成良
(
しげなが
)
親王・みだい所の登子・またとくに
若御料
(
わかごりょう
)
(尊氏の一子・千寿王)らの足弱をおいて——そうした短気はおこしえないところであった。
私本太平記:10 風花帖
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
足利
若御料
(
わかごりょう
)
の
礼讃
(
らいさん
)
はまア
笑止
(
しょうし
)
ながら聞き捨ててもおこうが、鎌倉入りの大合戦は、ひとえに、若御料(千寿王)の参陣があったからこそ勝ったのだと
吐
(
ぬ
)
かした
雑言
(
ぞうごん
)
だけはききずてならん。
私本太平記:09 建武らくがき帖
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
▼ もっと見る
相互がこのせまい土地にひしめき合うていては
紛糾沙汰
(
ふんきゅうざた
)
を増すばかりゆえ、義貞は上洛いたす……と。そしてあとは
若御料
(
わかごりょう
)
がよしなにここを
治
(
おさ
)
め給えと、恩にきせて、申し告げてやったわけだ
私本太平記:09 建武らくがき帖
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
「そうだ。さっそく、
若御料
(
わかごりょう
)
をこれへ呼んで
進
(
しん
)
ぜよう。……そのあいだ、まず一
献
(
こん
)
まいるがよい。これは鶴ヶ岡の
神酒
(
みき
)
、きのう、全軍の将士へ勝ち祝いとして
酌
(
く
)
み
頒
(
わ
)
けたものよ。まず
一杯
(
ひとつ
)
まいれ」
私本太平記:08 新田帖
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
若
常用漢字
小6
部首:⾋
8画
御
常用漢字
中学
部首:⼻
12画
料
常用漢字
小4
部首:⽃
10画
“若御”で始まる語句
若御寮
若御新造
若御子
若御新姐
若御毛沼
若御毛沼命