“わかごりょう”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
若御料60.0%
若御寮40.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
「ならば、すぐ行け。さきに参った吉良、細川は、若御料わかごりょうやら親王をお連れ出し申すだけでも手いっぱいだし、たれでもよいと安心できるような秘命でもない」
鎌倉から救出して連れていた成良しげなが親王・みだい所の登子・またとくに若御料わかごりょう(尊氏の一子・千寿王)らの足弱をおいて——そうした短気はおこしえないところであった。
私本太平記:10 風花帖 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
薩摩上布さつまじょうふに秋草の刺縫ぬいのある紫紺しこんの帯を町家まちや風にきちんと結んだ、二十二、三の下町の若御寮わかごりょう
「奥様。若奥さま。——木綿藤吉の若御寮わかごりょうさま。どうしてお黙り遊ばしてしまったのですか」
新書太閤記:03 第三分冊 (新字新仮名) / 吉川英治(著)