芽出めだ)” の例文
試みに南天の幹をって見ると、必ずその切口の下の方にある用意の芽から、時こそ来れと新しく芽出めだって来るのを見受ける。
春は草が青あおとしげって、白い小ぎくが碧玉へきぎょくをしきつめたもうせんの上に白い星をちりばめていたし、芽出めだしやなぎやポプラの若木わかぎからはねっとりとやにが流れていた。
またザボンのなえ葉柄ようへいみきから芽出めだつ葉にもまた三出葉が見られることがあって、つまり遠い遠い前世界の時の葉を出しているのであることは
植物知識 (新字新仮名) / 牧野富太郎(著)
地中に直下する根は多肉たにくで、桔梗根ききょうこんと称し袪痰剤きょたんざいとなるので、したがってこの桔梗ききょうがたいせつな薬用植物の一つとなっている。春に芽出めだ新葉しんようなえは、食用として美味びみである。
植物知識 (新字新仮名) / 牧野富太郎(著)