舵器だき)” の例文
やがて、船は目的の個所に近づき、ガラガラという、舵器だきくさりの音がして、方向を換え始め、同時に速度も鈍くなって来ました。
パノラマ島綺譚 (新字新仮名) / 江戸川乱歩(著)
「閣下、本艦は日本潜水艦に、舵器だきを半数破壊されました。したがって速力が半分に減じまするから、至急、隣に居りますソルトレーキへ御移りを願います」
空襲葬送曲 (新字新仮名) / 海野十三(著)
出発のときは、胴体から引込ひきこみ式の三きゃくをくりだして、これによって滑走かっそうした。そのとき、やはり胴体から水平翼すいへいよく舵器だきが引き出されて、ふつうの飛行機とどうように地上を滑走した。
怪星ガン (新字新仮名) / 海野十三(著)
虎隊長は、朱盆しゅぼんのようなかおをして、自ら舵器だきを握っている。船は飛ぶ。
火薬船 (新字新仮名) / 海野十三(著)
そのときわしの乗っていた汽船が舵器だきに故障を起したので、その某島へ寄って修理をやった。そのために前後五日間そこに仮泊かはくしていた。その間に、わしははからずも黄金メダルを手に入れたのじゃ。
少年探偵長 (新字新仮名) / 海野十三(著)
舵器だきっている航空長は、答えた。
空襲葬送曲 (新字新仮名) / 海野十三(著)
舵器だきが、壊れました!」
地球要塞 (新字新仮名) / 海野十三(著)