舟乗ふなの)” の例文
ちょうど、いまから二千ねんばかりまえのことでありました。三保みほ松原まつばらちかくに、一人ひとりわか舟乗ふなのりがすんでいました。
羽衣物語 (新字新仮名) / 小川未明(著)
角顔の体のがっしりした男がへさき鵜匠うじょうになり、せぎすな男が中の鵜匠になり、背の高い眼の鋭い男が篙工さおとりとなり、背のずんぐりした白髪しらがの眼立っていた男が舟乗ふなのりとなっていでいた。
赤い土の壺 (新字新仮名) / 田中貢太郎(著)