舞子まひこ)” の例文
京都は——恰もそこの藝子げいこ舞子まひこのやうに——偏へに他郷人の爲めにまちけいを爲してゐるやうに見えるが、大阪は、また其一見不愛想な商人の如く
京阪聞見録 (旧字旧仮名) / 木下杢太郎(著)
殊に夏の休暇中、舞子まひこまで足を延した時には、同じ茶屋に来合せた夫の同僚たちに比べて見て、一層誇りがましいやうな心もちがせずにはゐられなかつた。
(新字旧仮名) / 芥川竜之介(著)