自摸ツモ)” の例文
その中、道子の自摸ツモの番となった。彼女は十四枚のパイを全部立てたまま並べて居たが、暫く考えて居た結果、いきなり七索チーソオを一枚すてて来た。
彼が殺したか (新字新仮名) / 浜尾四郎(著)
これを行うときは、他家が積んである牌を自摸ツモするときから同人が一枚捨てる迄の、時間で言えば一秒ほどの間をねらってやると、皆が自摸する人の方へ注意を奪われているので難なくごまかせる。
麻雀インチキ物語 (新字新仮名) / 海野十三(著)
「大変なものを自摸ツモしちゃったのね」
山羊髯編輯長 (新字新仮名) / 夢野久作(著)
つづいて俺の自摸ツモ。ところがどうだろう。此の時自摸したのが最後の一個の東であった。俺はすばやく東の単吊に聴牌をかえて七万を打った。
彼が殺したか (新字新仮名) / 浜尾四郎(著)
此の時俺の手は四七万スーチーワン両単吊リャンタンチャオの待であったが、もはや万字を打って一人払いの危険を冒す人もないらしいので、自摸ツモして和る一手しかないのである。
彼が殺したか (新字新仮名) / 浜尾四郎(著)