“臣事”の読み方と例文
読み方割合
しんじ100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
予は少しく思ふよしあれば、其かうべで、せなさすりなどして馴近なれちかづけ、まかなひの幾分をきて与ふること両三日りやうさんじつ、早くも我に臣事しんじして、犬は命令を聞くべくなれり。
妖怪年代記 (新字旧仮名) / 泉鏡花(著)
とは云え一旦縁あってこの谿谷へ足を入れ弾正太夫に臣事しんじしたものは、義理のしがらみと慈悲の縄に体を十文字に縛られて身動きの出来ないその上に、おごそかの掟に頭上を押され
蔦葛木曽棧 (新字新仮名) / 国枝史郎(著)