脅迫状きょうはくじょう)” の例文
「それがよく分らない。烏啼と名乗なのる彼に会った者は誰もない。しかし脅迫状きょうはくじょうなどで、烏啼天駆の名は誰にも知れわたっている」
鞄らしくない鞄 (新字新仮名) / 海野十三(著)
恐れていては、探偵の仕事はできやしませんよ。僕は脅迫状きょうはくじょうにはもう慣れっこになって、ほとんど無感覚ですよ
人間豹 (新字新仮名) / 江戸川乱歩(著)
「それがどうも分らないんだ。牛丸君の家は旧家きゅうかだから、金がうんとあると思われたのかもしれないな。そんなら、あとになって、きっと脅迫状きょうはくじょうがくるよ」
少年探偵長 (新字新仮名) / 海野十三(著)
「社長、又脅迫状きょうはくじょうです」
江戸川乱歩えどがわらんぽさんの有名な小説に『陰獣いんじゅう』というのがありますが、あの内容なか紳商しんしょう小山田夫人おやまだふじん静子しずこが、平田ひらた一郎という男から脅迫状きょうはくじょうを毎日のように受けとる件があります。
赤外線男 (新字新仮名) / 海野十三(著)
闇成金の苅谷勘一郎氏の許へ、その朝恐るべき脅迫状きょうはくじょうが舞いこんだ。
気味のわるい脅迫状きょうはくじょうであった。
爆薬の花籠 (新字新仮名) / 海野十三(著)