“胸腔（きょうこう）” の例文

物でも掬（すく）うように円く曲げ、ドップリと胸腔（きょうこう）へ差し込んだが、肘（ひじ）の付け根から爪の先まで、唐紅（からくれない）に血に染めて、それを再び引き出した時には、軟いドロドロした変な物を

神州纐纈城 (新字新仮名) ／ 国枝史郎(著)

実際今でも私にははたして咽喉が鳴っているのか肺の中が鳴っているのかわからないのである。音に伴う一種の振動は胸腔（きょうこう）全部に波及している事がさわってみると明らかに感ぜられる。

ねずみと猫 (新字新仮名) ／ 寺田寅彦(著)

“胸腔”の意味

《名詞》
胸腔（きょうこう　慣用:きょうくう）

（ヒトを含む）哺乳類の胸郭内に存在する体腔。
(出典:Wiktionary)

“胸腔”の解説

胸腔（きょうくう・きょうこう、en: thoracic cavity, chest cavity）は、胸壁肋骨・胸椎・胸骨・横隔膜によって囲まれた、人体（など、横隔膜をもつ脊椎動物の体）の空間。横隔膜により腹腔と区分される。胸腔上部の境界は正面は胸骨柄、側面は第一肋骨、背面は脊柱である。心臓・大動脈・食道などを含む縦隔で左右に分離されている。呼吸器外科では、縦隔を含まない狭義の、胸膜で覆われた中に肺が収容されている空間のことをさす。
(出典:Wikipedia)

胸	常用漢字 小６ 部首:⾁ 10画
腔	漢検準1級 部首:⾁ 12画