“胸腔”の読み方と例文
読み方割合
きょうこう100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
物でもすくうように円く曲げ、ドップリと胸腔きょうこうへ差し込んだが、ひじの付け根から爪の先まで、唐紅からくれないに血に染めて、それを再び引き出した時には、軟いドロドロした変な物を
神州纐纈城 (新字新仮名) / 国枝史郎(著)
実際今でも私にははたして咽喉が鳴っているのか肺の中が鳴っているのかわからないのである。音に伴う一種の振動は胸腔きょうこう全部に波及している事がさわってみると明らかに感ぜられる。
ねずみと猫 (新字新仮名) / 寺田寅彦(著)