背頸せくび)” の例文
欽吾は腕を右へ真直まっすぐに、日蔽ひおいのかかった椅子いす背頸せくびを握った。せた肩をななめにして、ずるずると机のそばまで引いて来た。
虞美人草 (新字新仮名) / 夏目漱石(著)