背負子しょいこ)” の例文
それで土地によっては連尺を背負子しょいこの手ともいい(三宅島みやけじま)、あるいはまた荷繩になわのことだというものもある(佐渡さど)のである。
母の手毬歌 (新字新仮名) / 柳田国男(著)
あとは自分でも人足の姿に身を変え、下男の佐吉に言い付けて裏の木小屋から「せいた」(木曾風な背負子しょいこ)を持って来させた。細引ほそびきまで用意した。
夜明け前:03 第二部上 (新字新仮名) / 島崎藤村(著)
その鶏声堂に、中年の女の人が、冬はいつも真綿まわた背負子しょいこていました。
鴎外の思い出 (新字新仮名) / 小金井喜美子(著)