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肝魂
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きもたま
ふりがな文庫
“
肝魂
(
きもたま
)” の例文
「が、申しておく、あの服折や兜は、申さば中村新兵衛の形じゃわ。そなたが、あの品々を身に着けるうえは、われらほどの
肝魂
(
きもたま
)
を持たいではかなわぬことぞ」
形
(新字新仮名)
/
菊池寛
(著)
……
肝魂
(
きもたま
)
が消え失せるとはこの時の私の事であったろう。頭の中がグワーンと鳴った。眼の前に灰色の
靄
(
もや
)
がズ——ウと降りて来た。立ち上ろうとしたが膝が石のように固まって動かない。
暗黒公使
(新字新仮名)
/
夢野久作
(著)
いや、もう、
肝魂
(
きもたま
)
を消して、さきに死骸の傍を離れる時から、
那須颪
(
なすおろし
)
が
真黒
(
まっくろ
)
になって、再び、日の暮方の雪が降出したのが、今度行向う時は、向風の吹雪になった。が、寒さも冷たさも猟夫は覚えぬ。
神鷺之巻
(新字新仮名)
/
泉鏡花
(著)
肝
常用漢字
中学
部首:⾁
7画
魂
常用漢字
中学
部首:⿁
14画
“肝”で始まる語句
肝腎
肝
肝心
肝煎
肝要
肝癪
肝胆
肝腎要
肝胆相照
肝入