聞質ききただ)” の例文
通過ぎる人でもあらば聞質ききただしたいと消えかかる辻番所つじばんしょ燈火あかりをたよりに、しきり四辺あたりを見廻すけれど、犬の声ばかりして人影とては更にない。
散柳窓夕栄 (新字新仮名) / 永井荷風(著)
しかしこれはそれより以上あるかも分りませんが、何分統計などのある訳でもなし、ただその商人についてどれだけ位売出すかということを聞質ききただしたまでの事ですから本当の事は分らない。
チベット旅行記 (新字新仮名) / 河口慧海(著)