トップ
>
耳掻
>
みみか
ふりがな文庫
“
耳掻
(
みみか
)” の例文
茶の間には長火鉢の上の柱に、ある毛糸屋の広告を兼ねた、大きな
日暦
(
ひごよみ
)
が懸っている。——そこに髪を切った浅川の叔母が、しきりと
耳掻
(
みみか
)
きを使いながら、忘れられたように坐っていた。
お律と子等と
(新字新仮名)
/
芥川竜之介
(著)
袋の中から
耳掻
(
みみか
)
きに一ぱいほどの物を出して、水を入れて火の上にかけると、たちまちのうちに一鍋の真白な米の飯が出来た。それを主人夫婦にも食べさせて、お前たちは誠に立派な人だ。
年中行事覚書
(新字新仮名)
/
柳田国男
(著)
片方に白いふさふさの羽毛を附したる竹製の
耳掻
(
みみか
)
きを見つけて、耳穴を掃除し、二十種にあまるジャズ・ソングの歌詞をしるせる豆手帳のペエジをめくり、小声で歌い、歌いおわって、引き出しの
隅
(
すみ
)
虚構の春
(新字新仮名)
/
太宰治
(著)
耳
常用漢字
小1
部首:⽿
6画
掻
漢検準1級
部首:⼿
11画
“耳”で始まる語句
耳
耳朶
耳許
耳目
耳語
耳門
耳環
耳盥
耳面刀自
耳障