トップ
>
老母
>
はゝ
ふりがな文庫
“
老母
(
はゝ
)” の例文
篠田の寂しき台所の火鉢に
凭
(
よ
)
りて、首打ち垂れたる
兼吉
(
かねきち
)
の
老母
(
はゝ
)
は、
未
(
いま
)
だ罪も定まらで牢獄に
呻吟
(
しんぎん
)
する我が愛児の上をや
気遣
(
きづか
)
ふらん、折柄誰やらん
訪
(
おとな
)
ふ声に
火の柱
(新字旧仮名)
/
木下尚江
(著)
老母
(
はゝ
)
は狭き袖に涙
拭
(
ぬぐ
)
ひて立ち出でつ「オヽ、花ちやん——お珍らしい、
能
(
よ
)
くお
入来
(
いで
)
だネ、さア、お上りなさい、今もネ私一人で寂しくて困つて居たのですよ——別にお変りもなくて——」
火の柱
(新字旧仮名)
/
木下尚江
(著)
「それからネ、
老女
(
おば
)
さん」と、お花は
明朝
(
あす
)
の米かしぐ手を
暫
(
し
)
ばし休めつ「歩きながらのお話に、此頃湖月で話した兼吉の
老母
(
はゝ
)
が
家
(
うち
)
へ来て居ると先生様が
仰
(
お
)
つしやるぢやありませんか、
老母
(
おば
)
さん、 ...
火の柱
(新字旧仮名)
/
木下尚江
(著)
“老母”の意味
《名詞》
老母(ろうぼ)
年を取った母。
(出典:Wiktionary)
老
常用漢字
小4
部首:⽼
6画
母
常用漢字
小2
部首:⽏
5画
“老母”で始まる語句
老母儀
老母様
老母已死
老母諸共