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おふくろ
ふりがな文庫
“
老母
(
おふくろ
)” の例文
わしは
長良川
(
ながらがわ
)
の上流を、十里余も
溯
(
のぼ
)
って、たった独りの
老母
(
おふくろ
)
がいる
関
(
せき
)
の
宿
(
しゅく
)
の在、
下有知
(
しもずち
)
という草ぶかい
田舎
(
いなか
)
へ一本槍に帰って来た。
茶漬三略
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
「ふウム、一理あるナ、——所で近来
素敵
(
すてき
)
な
別嬪
(
べつぴん
)
が居るぢやねエか、
老母
(
おふくろ
)
付きか何かで」
火の柱
(新字旧仮名)
/
木下尚江
(著)
するのはもう何日も前から分っているじゃないか、そりゃお前さんの勝手だ。こっちはそんなことは知らない。早くこの
老母
(
おふくろ
)
の家を出て行っておくんなさいッ……さあ出て行っておくんなさいッ
うつり香
(新字新仮名)
/
近松秋江
(著)
と、再会の日を心に誓い、忘れたこともなかったが、遠国へ行く事は、
老母
(
おふくろ
)
の為に思い立てず、つい月日を過していた。
茶漬三略
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
「承れば先生、兼吉の
老母
(
おふくろ
)
を御世話なされまするさうで、恐れ入りました御心掛で」
火の柱
(新字旧仮名)
/
木下尚江
(著)
▼ もっと見る
屍体
(
したい
)
の肌は、もう
葡萄色
(
ぶどういろ
)
になっていた。わしは、わしの
愛執
(
あいしゅう
)
のために、
老母
(
おふくろ
)
のそうした醜い顔をいつまでもこの世に
曝
(
さら
)
しておくのを罪深く思った。
茶漬三略
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
“老母”の意味
《名詞》
老母(ろうぼ)
年を取った母。
(出典:Wiktionary)
老
常用漢字
小4
部首:⽼
6画
母
常用漢字
小2
部首:⽏
5画
“老母”で始まる語句
老母儀
老母様
老母已死
老母諸共