老松らうしよう)” の例文
石の橋の上には、刈つたが並べて干してあつて、それから墓地の柵までのあひだは、笠のやうな老松らうしようが両側からおほひかゝつた。
父の墓 (新字旧仮名) / 田山花袋(著)
桐の青葉の重げにるゝ一夜、暮すぎてだ程もあらせず、例の如く家を出でゝ彼の老松らうしようもとに来掛りし時、突然片影かたかげより顕はれいづるものありと見るに、わが身にひたとかじりつき
鬼心非鬼心:(実聞) (新字旧仮名) / 北村透谷(著)
しら鷺の羽ばたく程のあえかなる川波立つれ老松らうしようかう