老夫おやぢ)” の例文
勿論小さな躓跌つまづきから大なる悲劇の主人公となツて行倒ゆきだふれとなツた事業家もあツたらうし、冷酷な世間から家を奪はれて放浪の身となツた氣の老夫おやぢもあツたらう。
解剖室 (旧字旧仮名) / 三島霜川(著)
何処どこの扉も鎖したるに狼狽うろたふるを、車掌に強曳しよぴかれてやうや安堵あんどせるも無く、青洟垂あをばなたらせる女の子を率ゐて、五十あまり老夫おやぢのこれも戸惑とまどひしてきつもどりつせし揚句あげく、駅夫にひかれて室内に押入れられ
金色夜叉 (新字旧仮名) / 尾崎紅葉(著)