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羽交締
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はがいじ
ふりがな文庫
“
羽交締
(
はがいじ
)” の例文
飛びかかって行った方の、つまり偽総監が、余りの事に手出しも出来ぬ本物の総監を、うしろに廻って、
羽交締
(
はがいじ
)
めにしてしまった。
猟奇の果
(新字新仮名)
/
江戸川乱歩
(著)
すると大蔵は、いきなり城太郎の手を引き寄せて、ぎゅっと、
羽交締
(
はがいじ
)
めに抱き込みながら、彼の耳へ、
唇
(
くち
)
をつけて、小声にいった。
宮本武蔵:06 空の巻
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
飛退くと甚三郎の手には、キラリと
鑿
(
のみ
)
が
閃
(
ひらめ
)
きましたが、早くも飛付いた八五郎、後ろから、鑿を持つ手ごと、一流の剛力で
羽交締
(
はがいじ
)
めにしてしまいました。
銭形平次捕物控:029 江戸阿呆宮
(新字新仮名)
/
野村胡堂
(著)
お燗番の卯八は後ろから、その身体を
羽交締
(
はがいじ
)
めにしました。こでで船底の栓などを抜かれたら、船の中の九人は、ひとたまりもなく溺れ死ぬことでしょう。
銭形平次捕物控:091 笑い茸
(新字新仮名)
/
野村胡堂
(著)
後ろから
羽交締
(
はがいじ
)
めに抱き止める者、腕を捻じとる者、足を持つ者、さながらに
刃傷
(
にんじょう
)
でもあるような
喧噪
(
けんそう
)
を起して、ドドドッと後ろの方へ一、二間も
退
(
ひ
)
き戻した。
剣難女難
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
▼ もっと見る
男は文代を
羽交締
(
はがいじ
)
めにして、肩越しに彼女の顔を覗きこみながら、熱い息でいった。
吸血鬼
(新字新仮名)
/
江戸川乱歩
(著)
お駒は振りもぎって逃げようとしましたが、平次は後ろから
羽交締
(
はがいじ
)
めにして、離そうともしません。
銭形平次捕物控:021 雪の精
(新字新仮名)
/
野村胡堂
(著)
「助けて下さい——召使が突き落された! あれ! 流れて行きます。誰か来て——ッ」必死に人を呼ぶその口へ、何者か、大きな
掌
(
て
)
を
蓋
(
ふた
)
してしまった。そして
羽交締
(
はがいじ
)
めに強く抱きすくめた。
鳴門秘帖:01 上方の巻
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
その
揉
(
も
)
み合いは長くはありませんでした。曲者にどんな術があったものか、
羽交締
(
はがいじ
)
めにした八五郎の腕をスルリと抜けると、巨大な鳥のように、サッと物蔭に消え込みます。
銭形平次捕物控:148 彦徳の面
(新字新仮名)
/
野村胡堂
(著)
と八五郎が
羽交締
(
はがいじ
)
めに喰い止めたのです。
銭形平次捕物控:118 吹矢の紅
(新字新仮名)
/
野村胡堂
(著)
羽
常用漢字
小2
部首:⽻
6画
交
常用漢字
小2
部首:⼇
6画
締
常用漢字
中学
部首:⽷
15画
“羽交”で始まる語句
羽交
羽交責