“縒糸”の読み方と例文
読み方割合
よりいと100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
米沢は上杉氏の城下町、鷹山ようざん公の名君をいただきし都。そこは何よりも糸織いとおりの産地として著名であります。糸織というのは縒糸よりいとで織った絹織物のことであります。
手仕事の日本 (新字新仮名) / 柳宗悦(著)
さればこそ、蓋を払うと同時に現れた胸前は、紫縒糸よりいと、総絹飾り房の目ざましき一領でした。
若い時にはとかく派手の方へ派手の方へとけ出してやりそこないがちのものですが、あなたのは今のところこの縒糸よりいとみたように丁度ちょうど好い具合に、いっしょにからまり合っているようですから御仕合せです
彼岸過迄 (新字新仮名) / 夏目漱石(著)