“よりいと”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
撚糸58.3%
縒糸25.0%
縒絨8.3%
縷糸8.3%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
それが老婆の最も感じ易い神経を刺戟して、この言葉に依つて、まるで蘇つたやうに元気づいた彼女は、単糸ひとへいとの染色から、撚糸よりいとの準備に至るまで、こと細かに物語つた。
さればこそ、蓋を払うと同時に現れた胸前は、紫縒糸よりいと、総絹飾り房の目ざましき一領でした。
先なる一壮漢は、狭霧さぎり薄戦衣うすごろもに、虎頭ことうを打ち出した金唐革きんからかわの腹巻に、髪止めには銀のはちまきを締め、おぼろめく縒絨よりいと剣帯けんたいへ利刀を横たえ、騎馬戛々かつかつ、ふと耳をそばだてた。
新・水滸伝 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
しきいと縷糸よりいと
孔雀船 (旧字旧仮名) / 伊良子清白(著)