“経釈”の読み方と例文
読み方割合
きょうしゃく100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
知識がふえても心のは明るくならぬでな。もしめいめいがたが親鸞に相談なさるなら、御熟知の唱名しょうみょうでよろしいと申しましょう。経釈きょうしゃくの聞きぼこりはもってのほかの事じゃ。
出家とその弟子 (新字新仮名) / 倉田百三(著)
経釈きょうしゃくの文などを引き合いに出して論じかけて来たものだから、随蓮も少し考えがグラついて来ていた処、或夜の夢に法勝寺の池の中にいろいろの蓮華の咲き乱れているのを見たが
法然行伝 (新字新仮名) / 中里介山(著)
もしおのおのがたが親鸞はむつかしき経釈きょうしゃくをもわきまえ、あるいは往生おうじょうの別の子細をも存じおるべしと心憎くおぼしめして、はるばる尋ねていらしたのならば、まことにお気の毒に思います。
出家とその弟子 (新字新仮名) / 倉田百三(著)