細逕ほそみち)” の例文
家の横手よこてをお宮の方へ登って行く、上阪という細逕ほそみちがあって、それを隔てたすぐ西隣の田のへりに、この記念すべき植物が、毎年三、四かぶ自生していたのである。
海上の道 (新字新仮名) / 柳田国男(著)
「贈子道。駒子村南径路斜。碧叢連圃槖駝家。柳翁別有栽培術。常発文園錦様花。」駒込村の南の細逕ほそみちで、門並植木屋があつたと云ふから、梧堂は籔下辺に住んでゐたのではなからうか。
伊沢蘭軒 (新字旧仮名) / 森鴎外(著)