“素人（アマチュア）” の例文
岩魚釣を専門にしている、さる農家の老人をひとり知っているが、その他に所謂素人（アマチュア）で、ひそかに釣に出るような人もある。
月夜のあとさき (新字新仮名) ／ 津村信夫(著)
特に『火星』という奴には人一倍の興味と関心を持っている——つまり素人（アマチュア）天文家をもって自ら任じているのである。
火星の魔術師 (新字新仮名) ／ 蘭郁二郎(著)
（私は音楽の知識は皆無に等しいものであるが、素人（アマチュア）として一言することを許して頂ければ——）
FARCE に就て (新字旧仮名) ／ 坂口安吾(著)
探検の素人（アマチュア）が書いたものだとみえ、いたるところに意外な叙述があり、微笑ましいかぎりだった。
南極記 (新字新仮名) ／ 久生十蘭(著)
私はまだまだ素人（アマチュア）ですから、絵を売ってお金を儲けるということは心宜しとしていないのですから……酒井男爵の御次男だそうで、そうすると華族の若様ですね……ところが私もそうなのですよ。
温室の恋 (新字新仮名) ／ 国枝史郎(著)
（私は音楽の知識は皆無（かいむ）に等しいものであるが、素人（アマチュア）として一言することを許して頂ければ——）
FARCE に就て (新字新仮名) ／ 坂口安吾(著)