米谷まいや)” の例文
米谷まいや、——」とやがて安芸がいった、「心得ておいてくれ、おれはいま老中に、やがて原田甲斐よりごらんに入れる物がある、と申し残してきた」
陸前登米とめ米谷まいや町大字米谷字黒仁田
地名の研究 (新字新仮名) / 柳田国男(著)
「そうでしょうか」と云って、甲斐は微笑した、「——いずれにせよ、米谷まいやどのに御意見があるでしょう」
陸前登米とめ米谷まいや町大字米谷字悪戸原
地名の研究 (新字新仮名) / 柳田国男(著)
「これはどうも」と甲斐は目礼して云った、「たって意見を述べろとのことで、思いつくままを申し述べたのですが、米谷まいやどのにはお気にいらぬとみえますな」
「私は江戸番で、そのことの詳しいゆくたては知りません、米谷まいや(外記)どのはお国詰であられたし、席次の諍いには御自分で当っておられた、そうではございませんか」
彼は登米とめ米谷まいや三千石の館主であったが、これで六千石の家老となり、名も外記朝意げきともおきと改めた。
「私は米谷まいや(柴田外記)どのから事情を聞いたのだが、年が明けると一ノ関が帰国する、そのとき大学は、一ノ関にひざ詰めで六カ条の申しいれをするといきまいているそうだ」
米谷まいやから今日そのことを云われて、殆んど面目を失ったかたちだった」