簾越すだれごし)” の例文
うとうととしていると何だか急にゾーッと悪寒さむけを覚えたので思わず窓の簾越すだれごしに庭の方を見るとハット吃驚びっくりした
暗夜の白髪 (新字新仮名) / 沼田一雅(著)
ああ、時ならぬ、簾越すだれごしなる紅梅や、みどりに紺段々だんだら八丈の小掻巻を肩にかけて、お夏はじっとしていた。
式部小路 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)