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筵張
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むしろば
ふりがな文庫
“
筵張
(
むしろば
)” の例文
八月なかばの夕日は孤城を囲んだ大軍のように
筵張
(
むしろば
)
りの小屋のうしろまでひた寄せに押し寄せて、すこしの
隙
(
すき
)
もあらば攻め入ろうと狙っているらしく
両国の秋
(新字新仮名)
/
岡本綺堂
(著)
小屋は八つ山の
崖
(
がけ
)
の上、花時を
除
(
の
)
けると、ひどく閑静な場所ですが、それでも街道から見通しで、
高輪
(
たかなわ
)
からも品川からも足場の良いところ、——そこに
方
(
ほう
)
五間ほどの
筵張
(
むしろば
)
り
銭形平次捕物控:092 金の茶釜
(新字新仮名)
/
野村胡堂
(著)
勿論、丸太に
筵張
(
むしろば
)
りの観世物小屋同様のものであるが、その土地相応に繁昌していたのである。
半七捕物帳:54 唐人飴
(新字新仮名)
/
岡本綺堂
(著)
小屋は
筵張
(
むしろば
)
りの全く間に合はせの
代物
(
しろもの
)
、泥繪の具で存分に刺激的に描いた、水中に惡龍と鬪ふ美女の繪を看板に掲げ、その下の二つの木戸口には、鹽辛聲の大年増と、二十五六の巖乘な男が
銭形平次捕物控:016 人魚の死
(旧字旧仮名)
/
野村胡堂
(著)
小屋は
筵張
(
むしろば
)
りの全く間に合わせの
代物
(
しろもの
)
、泥絵の具で存分に刺戟的に描いた、水中に悪龍と闘う美女の絵を看板に掲げ、その下の二つの木戸口には、塩辛声の大年増と、二十五六の
巌丈
(
がんじょう
)
な男が
銭形平次捕物控:016 人魚の死
(新字新仮名)
/
野村胡堂
(著)
筵
漢検1級
部首:⽵
13画
張
常用漢字
小5
部首:⼸
11画
“筵”で始まる語句
筵
筵席
筵会
筵圍
筵帆
筵掛
筵小屋
筵包
筵囲
筵類