筑後国ちくごのくに)” の例文
この時九郎右衛門が足痛を起して、つえいて歩くようになった。筑後国ちくごのくにでは久留米くるめを五日尋ねた。
護持院原の敵討 (新字新仮名) / 森鴎外(著)
日向国ひゅうがのくに東諸県ひがしもろかた郡の本庄や、薩摩国さつまのくに日置ひおき伊作いざくや、肥前国ひぜんのくに北高来きたたかき湯江ゆえ村や、まだ色々の個所がありますが、九州第一の紙の郷土は筑後国ちくごのくに八女やめ郡でありまして、矢部川に沿う村々で盛に漉かれます。
手仕事の日本 (新字新仮名) / 柳宗悦(著)