“空座敷”の読み方と例文
読み方割合
あきざしき100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
だが、もうすんだと思った途端に空座敷あきざしきへ行って、ぶったおれていた。すると、静かにふすまを開けて入って来た者がある。渋沢栄一であった。
松のや露八 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
あらたに別荘を一軒借りるのも億劫おっくうだし、部屋がりが出ず入らず、しかるべき空座敷あきざしきがあるまいか、と私が此地こっちに居た処から、叔父へ相談があったというので、世話をするように言って来た。
沼夫人 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)