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穉拙
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ちせつ
ふりがな文庫
“
穉拙
(
ちせつ
)” の例文
穉拙
(
ちせつ
)
な句である。春雨の夕方、庭先か
軒端
(
のきば
)
かに来て雀が啼き交している。それが何羽いるか、数を算えて見たというに過ぎない。
古句を観る
(新字新仮名)
/
柴田宵曲
(著)
ほかの人々の歌に比して、技巧の足りない
穉拙
(
ちせつ
)
のようなところがあって、
何時
(
いつ
)
か私の心を
牽
(
ひ
)
いたものだが、今読んで見ても幾分象徴詩的なところがあっておもしろい。
万葉秀歌
(新字新仮名)
/
斎藤茂吉
(著)
「夕立くさき」の一語は
穉拙
(
ちせつ
)
だけれども、ちょっと他に換うべき言葉が見当らない、穉拙なりにその感じを
道破
(
どうは
)
している。
古句を観る
(新字新仮名)
/
柴田宵曲
(著)
それを、「吹く毎に」で融合させているので、
穉拙
(
ちせつ
)
なところに、却って古調の面目があらわれて居る。特に、「阿太の大野の萩が花散る」の、諧調音はいうに云われぬものである。
万葉秀歌
(新字新仮名)
/
斎藤茂吉
(著)
そして此程度の歌ならば、他の巻には幾らもあると思うが、当時既に古歌として取扱った歌として、また、第二句「海にいでたる」の句の
穉拙
(
ちせつ
)
愛すべき特色とを以て選出して置いた。
万葉秀歌
(新字新仮名)
/
斎藤茂吉
(著)
穉
部首:⽲
17画
拙
常用漢字
中学
部首:⼿
8画
“穉”で始まる語句
穉
穉子
穉児
穉心
穉兒
穉気
穉樹
穉氣
穉童
穉物語