“穂末”の読み方と例文
読み方割合
ほずえ100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
ゆがんだような反射がガラスをきらきらさせた、それはろうそくの光でもなければガスの光でもない、穂末ほずえの煙が黒みと白みと混合して牛乳色に天井てんじょうに立ちのぼった。
ああ玉杯に花うけて (新字新仮名) / 佐藤紅緑(著)
おうなことばかれを魅したか、その蘆の葉が伸びて、山の腰をおおう時、水底みなそこを船がいで、岡沙魚おかはぜというもの土に跳ね、豆蟹まめがに穂末ほずえに月を見るさまを、のあたりに目に浮べて、秋の夜の月の趣に
悪獣篇 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)