穀母こくぼ)” の例文
指を折って干支かんしを算える技術を学ばぬ以前から、すでに我々は穀母こくぼの身ごもる日を予知し、またそれを上もなく神聖なる季節なりと、感ずることを得たのであった。
海上の道 (新字新仮名) / 柳田国男(著)
亜細亜アジア東南の島々の稲作種族の間にも、穀母こくぼが穀童を産み育てて行く信仰行事が、今なおいたところに持続していることを報ぜられたのを見て、この東西の一致共通には
海上の道 (新字新仮名) / 柳田国男(著)