禁忌きんき)” の例文
と病中の無聊ぶりょうにかかる研究心を起せしと見ゆ。中川は何事にも一応の理窟りくつを組立つるくせあり「イヤ、食合せの禁忌きんきという事は必ずあるべき事だ。 ...
食道楽:春の巻 (新字新仮名) / 村井弦斎(著)
途中で禁忌きんき症状が出れば、自分だけ途中下車して、病院に強制入院させられるでしょう。万一家に帰りついても、内地じゃ薬は自由にならないからね。
狂い凧 (新字新仮名) / 梅崎春生(著)
『それよ、かりそめにも、禁忌きんきおかすまじきは、法令にまさる、堂上の大則でもあるに』
禁忌きんきをこういう風にある作物だけに限局しておけば、農民の行動もよほど自由にはなるわけだが、単にそのために発明せられたものとしては、今ある由来譚ゆらいだんが少しばかり奇抜過ぎる。
年中行事覚書 (新字新仮名) / 柳田国男(著)
病人が刺撃物を食べるとたちまち害を受けます。んでも病気には食物の禁忌きんきほど大切な事はありません。
食道楽:秋の巻 (新字新仮名) / 村井弦斎(著)