神魂たま)” の例文
また神魂たまは骸と分かりては、なお清くきよかるいわれありとみえて、火の汚穢けがれをいみじくみ、その祭祠まつりをなすにも、けがれのありては、そのまつりを受けざるなり
通俗講義 霊魂不滅論 (新字新仮名) / 井上円了(著)
人死にて神魂たま亡骸なきがらと二つにわかりたる上にては、なきがら汚穢きたなきものの限りとなり、さては夜見よみの国の物にことわりなれば、その骸に触れたる火にけがれのできるなり。
通俗講義 霊魂不滅論 (新字新仮名) / 井上円了(著)
弁弁道書べんべんどうしょ』にいわく、「清明なるものはその神魂たま天に昇りて神明となる、邪曲無道の者はその神魂霊ならずして、降りて幽谷、山野に迷い、畜身の胎中にも入る」
通俗講義 霊魂不滅論 (新字新仮名) / 井上円了(著)