“神楽笛”の読み方と例文
読み方割合
かぐらぶえ100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
どこかで、神楽笛かぐらぶえの音が、遠く聞えるようでもある。夜祭でもあるのか、かがりの火花が、森のこずえに、うす赤くしている。
宮本武蔵:07 二天の巻 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
尺八じゃありませんよ、お神楽笛かぐらぶえの横笛なんで、能管のうかんでもあることか、ただの横笛ですよ。
松の内らしいつづみの音や、神楽笛かぐらぶえは町を流れていたが、その音のどこかに悲調がこもっていた。
柳生月影抄 (新字新仮名) / 吉川英治(著)