ほう)” の例文
しかしこうして天下の士夫は安然黙然として、一ほう一艦の往きてその罪を問うなし。神州の正気、既にすでに邪気の消蝕する所と為るか。
吉田松陰 (新字新仮名) / 徳富蘇峰(著)
西域からほう手も聘せられる。当時の数学の発達は根本においては断じて支那固有のものであるが、多少の影響を受けたことはもちろんあろう。
今日欧州諸国においてもクルップ砲といい、アームストロングほうといい、甲鉄艦といい、水雷火船といい、ただ一種国光を耀かがやかすの装飾にして
将来の日本:04 将来の日本 (新字新仮名) / 徳富蘇峰(著)
吾が師平象山は経術深粋なり、もっとも心を時務にとどむ。十年前、藩侯執政たりしとき、外寇の議論をたてまつり、船匠せんしょう礮工ほうこう・舟師・技士を海外にやとい、艦を造りほう、水戦を操し礮陣を習わんことを論ず。
吉田松陰 (新字新仮名) / 徳富蘇峰(著)