硝子張ガラスば)” の例文
いつも日あたりのいい縁側だとか、そこから廊下つづきになった硝子張ガラスばりの細工場さいくばだとかが、——一つ一つ別々に浮んでくるきりである。
幼年時代 (新字新仮名) / 堀辰雄(著)
新吉は外方そっぽうを向いて、壁にかかった東郷大将の石版摺せきばんずりの硝子張ガラスばりの額など見ていた。床の鏡餅に、大きな串柿くしがきが載せてあって、花瓶かびんに梅がしてあった。
新世帯 (新字新仮名) / 徳田秋声(著)