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破邪
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はじゃ
ふりがな文庫
“
破邪
(
はじゃ
)” の例文
二頭の猛獣が、四ツに組んでお互のからだに牙を突き入れたときこそ、雪之丞が、今度こそ秘めた
破邪
(
はじゃ
)
の剣を下すべきときなのだ。
雪之丞変化
(新字新仮名)
/
三上於菟吉
(著)
幾多の人の血あぶらに飽き剣鬼の
手垢
(
てあか
)
に赤銅のひかりを増した利刀乾雲丸が、今宵からは若年の剣士諏訪栄三郎のかいなに
破邪
(
はじゃ
)
のつるぎと変じて
丹下左膳:01 乾雲坤竜の巻
(新字新仮名)
/
林不忘
(著)
さてはこれも一清の妖術攻勢だなと、高廉は必死な
咒
(
じゅ
)
を行ってみたが、さっぱり自分の
破邪
(
はじゃ
)
の
印
(
いん
)
には
効
(
き
)
き目がない。——時も時、こんなところへであった。
新・水滸伝
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
そいつを呼んで来て、
破邪
(
はじゃ
)
の術を行わせているんですから、さしもわがお奉行の方術も、いちいち
這奴
(
しゃつ
)
の
秘封
(
ひふう
)
で、その
効
(
こう
)
を現わさなくなったものと思われまする
新・水滸伝
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
さも無いとことに
於
(
お
)
いては、この
破邪
(
はじゃ
)
の杖が、ずうんと、飛んでゆくぞよ
雪之丞変化
(新字新仮名)
/
三上於菟吉
(著)
▼ もっと見る
大きくは、日本国中の修験者の恥辱ともいえる。——今日こそは、
孔雀明王
(
くじゃくみょうおう
)
も照覧あれ、この身が帯びる
破邪
(
はじゃ
)
の戒刀をもって、
売僧
(
まいす
)
親鸞の首根を打ち落し、生き血を壇にお供えする
親鸞
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
「この
忍剣
(
にんけん
)
にならって、
破邪
(
はじゃ
)
のかたちをおとり召されい」
神州天馬侠
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
“破邪”の意味
《名詞》
仏語から来る言葉で、邪気・邪道・邪心・邪意・邪魔・邪義・邪説などの邪を打破すること。
邪や妖気を祓う事。
(出典:Wiktionary)
破
常用漢字
小5
部首:⽯
10画
邪
常用漢字
中学
部首:⾢
8画
“破邪”で始まる語句
破邪顕正
破邪攘魔