破芭蕉やればせう)” の例文
障子の紙も貼つてから、一冬はもう越えたのであらう。切り貼りの点々とした白い上には、秋の日に照された破芭蕉やればせうの大きな影が、婆娑ばさとして斜に映つてゐる。
戯作三昧 (新字旧仮名) / 芥川竜之介(著)
おのれにもきての上か破芭蕉やればせう
細木香以 (新字新仮名) / 森鴎外(著)