“研物”の読み方と例文
読み方割合
とぎもの100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
(私はただ今、大事なお研物とぎものを仕かけておりますので、しばらく母と話していて下さい。仕事をすませば、いくらでもゆるりと話しますから)
宮本武蔵:05 風の巻 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
一昨日おとといの晩、てめえが大黒宗理の所から持って帰った刀、一本は無銘の長いやつ、一本は新藤しんとう国光くにみつだ。宗理の店の研物とぎもの台帳から、ちゃんと洗いあげてあるンだから、いいのがれはかなわねえ。
鳴門秘帖:05 剣山の巻 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
頼みたい研物とぎものを持って来たのだが、比類のない名刀だから主がいなくてはちと不安心だ。いったいお前の家では、とぎや装剣の仕事にかけて、どれほどの腕があるのか確かめてからのことにしたい。
宮本武蔵:04 火の巻 (新字新仮名) / 吉川英治(著)