しばたゝ)” の例文
病人は歪んだ顔をして悲しさうに目をしばたゝいたが、それでもすなほに枝に手をかけて柿の木に登つて行つた。
「僕か?」と少年は眠むさうに眼をしばたゝき乍ら
不思議な船 (新字旧仮名) / 牧野信一(著)
智惠子は睫毛の長い眼をしばたゝいてゐたが
鳥影 (旧字旧仮名) / 石川啄木(著)