“着易”の読み方と例文
読み方割合
きか100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
人間到る処できまりの悪い想いする、と腹を据えて奥へ行って見ると、もう帰った人は和服に着易きかえて、曾て雪江さんの阿母かあさんが占領していた厚蒲団に坐っている。
平凡 (新字新仮名) / 二葉亭四迷(著)
今にも屹度きっと来るに違いない、来たら……と其事ばかりを考えながら、急いで寝衣ねまき着易きかえて床へ入ろうとして、ふと机の上を見ると、手紙が載せてある。手に取って見ると、国からの手紙だ。
平凡 (新字新仮名) / 二葉亭四迷(著)