真垣まがき)” の例文
一座はしわぶきの声もなくて、鳴き弱ったこおろぎが真垣まがきの裾に悲しくむせんでいるのが微かに聞こえるばかりであった。その沈黙は玉藻が溜息の声に破られた。
玉藻の前 (新字新仮名) / 岡本綺堂(著)
黄楊の真垣まがきの青むころ
異版 浅草灯籠 (新字旧仮名) / 正岡容(著)
真垣まがきを越えて、たけ高き
晶子詩篇全集 (新字旧仮名) / 与謝野晶子(著)