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眇然
ふりがな文庫
“眇然”の読み方と例文
読み方
割合
びょうぜん
100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
びょうぜん
(逆引き)
世の中に自分の母の心のうちを見抜いたものは
一人
(
いちにん
)
もない。自分の母を見抜かなければ自分に同情しようはずがない。甲野さんは
眇然
(
びょうぜん
)
として天地の
間
(
あいだ
)
に
懸
(
かか
)
っている。
虞美人草
(新字新仮名)
/
夏目漱石
(著)
この「ガ」
奴
(
め
)
が、
藕糸孔中
(
ぐうしこうちゅう
)
蚊睫
(
ぶんしょう
)
の間にも
這入
(
はい
)
りそうなこの
眇然
(
びょうぜん
)
たる一小「ガ」
奴
(
め
)
が、眼の
中
(
うち
)
の星よりも邪魔になり、地平線上に現われた砲車一片の雲よりも
畏
(
おそ
)
ろしい。
浮雲
(新字新仮名)
/
二葉亭四迷
(著)
英吉利刈
(
イギリスがり
)
の新式な頭は、
眇然
(
びょうぜん
)
たる「過去」の前に落ちた。
虞美人草
(新字新仮名)
/
夏目漱石
(著)
眇然(びょうぜん)の例文をもっと
(2作品)
見る
眇
漢検1級
部首:⽬
9画
然
常用漢字
小4
部首:⽕
12画
“眇”で始まる語句
眇
眇目
眇眼
眇々
眇眇
眇茫
眇視
眇目鍛冶
眇少
眇爾
“眇然”のふりがなが多い著者
二葉亭四迷
夏目漱石