目翳まか)” の例文
目翳まかげして遥けみ見れば、いや寂し薄きの虹、また見ればさらに彼方に、いや高き連山つらやまの雪、いや遠き連山つらやまの雪、ひえびえと、つぎつぎと、続きつづきて耀かゞやきいでぬ。
あな遠し遠き山脈やまなみ、あな高し高き山脈やまなみ、立ちとまり見れども消えず、目ふたぎて傷めど尽きず、目翳まかげして遥けみ見れば、いや寂し薄きの虹、また見ればさらに彼方に、いや高き連山つらやまの雪
観相の秋 (新字旧仮名) / 北原白秋(著)