“皮田”の読み方と例文
読み方割合
かわた100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
上方あたりの古い地図や文書を見ますと、穢多というのは誠に少くて、多くは「皮田かわた」とあります。その皮田が法制上、みな穢多の中に巻き込まれたのです。
文字には「天部あまべ」または「余部あまべ」とも書きまして、もとは皮田かわたとも穢多えたとも言われておりました。これは昔の「余部あまべ」というものの名称を継いでいるのでありましょう。
各地にエタのことを皮屋・皮坊と云い、或いは訛ってかわっぽう・かぼう・かんぼうなどとも云う。或いは彼らが広く皮田かわたと呼ばれたものは、この皮細工人から得た名である。
エタ源流考 (新字新仮名) / 喜田貞吉(著)