“かわた”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
皮田40.0%
皮多20.0%
皮太20.0%
革裁20.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
文字には「天部あまべ」または「余部あまべ」とも書きまして、もとは皮田かわたとも穢多えたとも言われておりました。これは昔の「余部あまべ」というものの名称を継いでいるのでありましょう。
内遠翁は紀州の夙部落の実際を調査して、夙の名のあるもの十の中で、一つは皮多かわた、二つは付近に陵墓があるが、他の七つは全く陵墓に関係がない。しからばそれが守戸だという説は認め難い。
死牛馬を屠り皮革を製する皮太かわたの徒は、後世穢れ多しの意味でエタの中のエタとせられ、「穢多」という忌まわしい名を専有せしめられたのであったが
賤民概説 (新字新仮名) / 喜田貞吉(著)
外には鍛冶のふいごや鎚音つちおともしていた。床場ゆかばの内では、弓の弦師つるし、具足の修理、くさずりの縫工ほうこう研師とぎし塗師ぬし革裁かわたち、柄巻つかまき、あらゆる部門の職人が見える。
私本太平記:11 筑紫帖 (新字新仮名) / 吉川英治(著)