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白蔵主
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はくぞうす
ふりがな文庫
“
白蔵主
(
はくぞうす
)” の例文
老人、あの当時、……されば
後月
(
あとつき
)
、九月の上旬。上野辺のある舞台において、初番に
間狂言
(
あいきょうげん
)
、
那須
(
なす
)
の
語
(
かたり
)
。本役には
釣狐
(
つりぎつね
)
のシテ、
白蔵主
(
はくぞうす
)
を致しまする
筈
(
はず
)
。
白金之絵図
(新字新仮名)
/
泉鏡花
(著)
素裸で、お蕎麦一杯を恭しく捧げて、まじめくさって突立った形は絵になるじゃないか、
白蔵主
(
はくぞうす
)
のお使といったような形だね。そんな人を食ったところもあったそうだ。
大菩薩峠:30 畜生谷の巻
(新字新仮名)
/
中里介山
(著)
はて、
彼処
(
あすこ
)
をさように魔所あつかい、おばけあつかいにされましてはじゃ、この
似非
(
えせ
)
坊主、
白蔵主
(
はくぞうす
)
ではなけれども、尻尾が出そうで、
擽
(
くすぐ
)
っとうてならんですわ。
菊あわせ
(新字新仮名)
/
泉鏡花
(著)
あれよあれよ、古狐が、坊主に化けた
白蔵主
(
はくぞうす
)
。したり、あの
凄
(
すご
)
さ。
寂
(
さびし
)
さ。我は化けんと思えども、人はいかに見るやらん。尻尾を案じた後姿、振返り、見返る処の、
科
(
こなし
)
、
趣
(
おもむき
)
。
白金之絵図
(新字新仮名)
/
泉鏡花
(著)
“白蔵主”の解説
白蔵主/伯蔵主/白蔵司(はくぞうす)は、日本の妖狐、稲荷神である。狂言『釣狐』の題材となったとされる。
(出典:Wikipedia)
白
常用漢字
小1
部首:⽩
5画
蔵
常用漢字
小6
部首:⾋
15画
主
常用漢字
小3
部首:⼂
5画
“白蔵”で始まる語句
白蔵王